「指」について考える
いろんな言語について、定期的に思いを馳せて見ようと思う。
まず最初に断っておくと、自分は言語学の専門家だったり語学に堪能であったりという訳ではない。
ただ色んな言語(主にヨーロッパのね)を学ぶのが好きで、個人的に勉強している。複数言語を並行して勉強していると、面白い発見がいくつかあるので備忘録として綴っていくという訳だ。あくまで素人の記録と思って見てもらえればと思う。
あ、それから画像の綺麗なお姉さんもこの記事や自分とは何の関係もないので悪しからず。
「指」は英語で"finger"だけど…
基本単語であり日常でも使わるよね。「フィンガー」とカタカナ表記されることも多々あって、日本語の中でも自然に使われる単語だ。ところで、 ドイツ語では「指」を何と言う?
実はドイツ語でも"Finger"と綴る。発音も英語のように「フィンガー」と言えばOK。細かい事を言えば、ドイツ語の名詞はいつでも大文字で書き始めるというルールだから、"F"は常に大文字になるのだけれど、そんな事は置いといて同じというのはすごい。
というのも、ドイツ語と英語は同じゲルマン系の祖語(言語の祖先みたいなもの)から発展していて、基本的な単語は似ている事がままあるんだよね。だから英語とドイツ語の単語を並行して勉強していくと、こんな新たな発見ができるというわけだ。
"Finger"の語源を訪ねて…
英語とドイツ語の関連が分かったところで、今度はこの単語の語源を考えてみたい。
この語源は、指の本数から来ている。つまり、手や足のそれぞれの指の数「5」だ。
英語で「5」は、これも簡単。
"five"だ。うーん、あまり"finger"との関連を見出せそうにないぞ。
そんなときは、ドイツ語で考えてみよう。英語とドイツ語を比較した時、ドイツ語の方が文法や綴りにおいてより古い時代の形式を維持しているという特徴がある。英語の場合、時代の中で発音と綴りが一致しなくなって、まさに例のような"five"と書いて「ファイブ」と発音する、と言ったような事が起きるわけだけど、ドイツ語では綴りに忠実な発音をするのが希望だ(もちろん例外はあるけどね)。
では、ドイツ語で「5」は何というのだろう?答えは"fünf"。
ちょっと見慣れない文字に何と読んだものかと悩んでしまうけれど、敢えてカナを当てれば「フュンフ」のような発音となる。
ドイツ語になると、少し"Finger"に近づいた気がする。数字を数えるのに指を使うのは日本でも見られるけれど、「指」と数字の「5」が関係した単語というのは面白いと思う。
英語の"five"はドイツ語に対して、真ん中の"n"が脱落している。この関係は他の単語でも見られる。例えば、ドイツ語の"sanft"に対して、英語の"soft"などなど。
「指」という単語から英語とドイツ語の関係についてまとめてみた。これからも気ままにこんな記事を書いてみようと思う。
Have A Nice Day!
0コメント