【京都】炎天下、松尾大社に参る
八月になった。
関西はすっかり梅雨も明け切って、暑い。夏の到来である。
一歩でも外に出ると、強烈な直射日光と体を取り巻く温風に打ちのめされそうになるのだが、困った事に夏はやっぱり外に出たくなる。
空が青い、そして高い。
降り注ぐ蝉の声がアクセントとなって、それはそれで心地が良いのだ。暑い暑いと言いながら暇ができれば外に出たくなるのは、高気圧がテンションを引き上げてくれているからだと思う。
というわけで、空いた時間を使って京都は西京区にやってきた。たどり着いたのは松尾大社だ。
名前は知っていたつもりが、調べてみると松尾大社と書いて「まつのおたいしゃ」と読むとの事。
正面の鳥居。車で来る方は、写真向かって左方向に行くと、駐車場がある。
(9時〜17時。駐車無料みたい)
青い空、白雲の下に赤い鳥居がよく映える。創建は何と701年。昔ならった記憶から、平城京ができたのが710年だろうからそれよりも前になる。気の遠くなるような歴史で、何とも言えない感慨が湧いてくる…だろうか。
鳥居を超えると右に手水舎があり、もちろん手と口を忘れずに濯いだ。では本殿に参ることにしよう。
すると、本殿の前には見るからに有り難みがありそうな亀さんの姿が!
撫で亀さんである。長寿の象徴としてよく知られる亀さんは、松尾大社では神の使いでもあったのだ。亀さんのその地位たるやすごいところだ。
更にすごいのは、側の板書を見るに「ご利益をお受け下さい」とある。こちらが望めばもれなく貰えそうな勢いである。
亀さんの慈悲深さに触れた僕は、しっかりとその甲羅を両の手で撫でさせて頂いた。本殿にも参拝し、自分の周りにはきっといい感じのオーラが漂っているに違いない。
ところで、松尾大社はお酒の神さまのお社だと言うことで、本殿のそばには酒樽がそうそうと並べてあった。
お酒に詳しくないのが残念なのだが、沢の鶴など素人の自分でも知ってる銘柄が幾つかあった。とは言え、自分の目は一点に釘付けとなった。
「るみ子の酒」である。
どことなく宮崎アニメを彷彿とさせる美人なお姉さんだ。酒に弱いが綺麗なお姉さんにも弱い自分は、早速このお酒もといお姉さんについて調べてみた。
「るみ子の酒」は三重県にある森喜酒造場の製品だそうだ。そして、このお姉さんを描いたのは「夏子の酒」という漫画の作者、尾瀬あきら先生だとの事。知らなかったので今度読んでみよう、そしてお酒も飲んでみようと思ったのであった。
敷地内にはお酒の資料館もあった。入場無料。写真や文、モノの展示でお酒造りを学ぶことができる。
面白かったが、とっても印象に残ったのはこの展示…。
展示のマネキンさん、ちょっと西洋に寄りすぎてない?
まぁこんなイケメンがお酒造ってくれているなら言うことはない。
ということで暑い中、松尾大社でパワーをもらったのでした。
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